JotMe と Clozo の違い:Google Meet での仕組み
Clozo は、パソコン版の Google Meet 向け Chrome 拡張機能です。音声は聞いていません。Google Meet は全員向けにライブ字幕を表示できます。Clozo はその字幕をブラウザ内で読み取り、テキストを AI で翻訳します。原文と翻訳が上下に並び、話している人の名前つきで、各文が終わってから約 1 秒後に表示されます。見えるのは自分だけで、ボットは通話に参加せず、ほかの参加者は何もインストールする必要がありません。
JotMe は JotMe Limited が提供しており、リアルタイム翻訳、文字起こし、AI 議事録のための AI ツールとされています(jotme.io、2026-11-06 確認)。Mac と Windows のデスクトップアプリ、iPhone と Android のモバイルアプリ、Web アプリ、Chrome 拡張機能があります(jotme.io)。
Chrome 拡張機能は Google Meet 専用です(JotMe の拡張機能ページ)。JotMe のヘルプセンターでは、個人利用向けと説明されています(docs.jotme.io)。JotMe の Google Meet ページには、「ブラウザ内の Meet 字幕、またはパソコンの音声を取得するので、ボットは参加しない」という趣旨の記載があります(JotMe の Google Meet ページ)。デスクトップアプリでは、マイクとパソコンの音声を使って翻訳字幕を表示し、普段使っている会議アプリはそのまま使えます(jotme.io)。
Clozo と JotMe の比較表
表の JotMe に関する情報は出典にリンクしており、2026-11-06 に確認したものです。Clozo に関する情報は、Clozo の仕組みのページと製品ドキュメントに基づきます。
| 項目 | Clozo | JotMe(2026-11-06 確認) |
|---|---|---|
| 主な用途 | Google Meet の翻訳字幕 | リアルタイム翻訳、文字起こし、AI 議事録(出典) |
| 対応環境 | パソコンの Chrome(Windows、macOS、Linux、ChromeOS)、Google Meet のみ | デスクトップ(Mac、Windows)、iPhone、Android、Web アプリ、Chrome 拡張機能(出典)。拡張機能は Meet 専用(出典)。デスクトップアプリは Zoom、Google Meet、Teams、Webex と併用可能(出典) |
| テキストの取得元 | ブラウザ内で Meet の字幕を読み取る。音声は使わない | ブラウザ内の Meet 字幕、またはパソコンの音声(出典) |
| 通話へのボット参加 | なし | なし(出典) |
| アカウント | アカウント不要。Pro はメールで届くライセンスキーで有効化 | アカウント登録が必要。クレジットカードは不要(出典) |
| 対応言語 | 翻訳先は 76 言語。Meet が字幕にできる言語はすべて翻訳可能 | 拡張機能は 77 言語(出典)。公式サイトでは 200 以上の言語、39,000 以上の言語ペア(出典) |
| 音声翻訳 | なし。テキスト字幕のみ | 自分の声のクローンによる音声から音声への翻訳、100 以上の言語(出典) |
| 文字起こし | Chrome のサイドパネルでライブ文字起こし。検索とコピーが可能。ブラウザのメモリ内にのみ保持。TXT と PDF のエクスポートは Pro | 会議後に、翻訳を並べた文字起こし(出典)。ダッシュボードに保存(出典) |
| AI ノート | なし | 概要、要約、アクションアイテム、要点(出典) |
| 無料プラン | 毎日 15 分の翻訳 | 利用サイクルあたり、リアルタイム翻訳 20 分と AI クレジット 5(出典) |
| 有料プラン | Pro:月額€6.99 または年額€59(税込)。翻訳は月 50 時間。最大 3 つのブラウザ | Pro は 1 ユーザーあたり月額$20、年払いなら月額$10($120)。Premium は月額$30、年払いなら月額$15($180)。Teams は月額$60から(出典) |
Google Meet 字幕 翻訳:リアルタイム翻訳、対応言語、文字起こしの違い
リアルタイム翻訳
どちらも、Google Meet の通話中に翻訳字幕を表示できます。Clozo では、文を話している途中は暫定の翻訳が表示され、文が終わって 1〜2 秒ほどで最終的な翻訳に置き換わります。更新はおよそ 1 秒ごとで、1 語ずつではありません。JotMe の Google Meet ページでも、拡張機能はリアルタイムの翻訳字幕用として紹介されています(JotMe の Google Meet ページ)。
Clozo の制約は Meet に由来します。翻訳できるのは Meet が字幕にした内容だけで、Meet は一度に 1 つの話し言語しか字幕にできません。たとえば相手がスペイン語で話しているのに Meet の字幕言語が英語だと、翻訳も意味をなしません。この場合は Meet の字幕設定で言語を直します。訛り、背景ノイズ、専門用語は字幕の精度に影響し、機械翻訳には誤りが含まれることがあります。
対応言語
Clozo は 76 言語への翻訳に対応し、Meet が字幕にできる言語はすべて扱えます。JotMe の Chrome ウェブストアの掲載ページには、拡張機能は 77 言語に対応と書かれています(ストアの掲載ページ)。公式サイトには、リアルタイム翻訳で 200 以上の言語と 39,000 以上の言語ペアとあります(JotMe のリアルタイム翻訳ページ)。Google Meet のページには、200 以上の言語と自分の声のクローンはデスクトップアプリで使えるとあります(出典)。モバイルアプリのページでは、45 以上の言語でのリアルタイム音声翻訳に触れています(出典)。どちらかに決める前に、必要な言語が含まれているか個別に確認してください。
文字起こしとノート
Clozo のライブ文字起こしは、黄色いピルのメニュー(「リアルタイム文字起こしを開く」)から Chrome のサイドパネルで開きます。各エントリーには話者、時刻、原文、翻訳があり、検索とコピーができます。内容はブラウザのメモリ内にだけ保持され、Chrome を閉じると消えます。直前の通話の文字起こしは、次の通話か Chrome を閉じるまで残ります。TXT と PDF のエクスポートは Pro の機能です。Clozo は通話を録音せず、要約も作成しません。
JotMe は通話後の扱いが違います。文字起こしと翻訳をダッシュボードに保存し、確認、コピー、共有ができます(出典)。文字起こしには話者ラベルが付き(出典)、AI ノートには概要、要約、アクションアイテム、要点が含まれます(出典)。また JotMe は、Meet の文字起こしを会議後にダッシュボードやアップロードした録画から 200 以上の言語に翻訳できるとしています(出典)。
料金・無料枠・アカウントの違い
Clozo の無料プランでは、毎日 15 分の翻訳が使えます。毎日 UTC の 0 時に更新され、実際に何かが翻訳された分だけがカウントされます。使い切ると通話の途中で翻訳が止まり、Meet の字幕は原文のまま表示され続けます。Pro は月額€6.99 または年額€59で、翻訳は月 50 時間、1 つのライセンスキーで最大 3 つのブラウザに使えます。詳しくは料金のセクションをご覧ください。アカウントは不要で、ライセンスキーはメールで届きます。解約は「設定」→「プラン」→「サブスクリプションを管理」から行えます。
JotMe の料金解説記事では、Free は$0で、利用サイクルあたりリアルタイム翻訳(またはリアルタイム要約)が 20 分、AI クレジットが 5 とされています。Pro は 1 ユーザーあたり月額$20、年払いなら月額$10($120を一括払い)、Premium は月額$30、年払いなら月額$15($180)です。Teams は月額$60から、Enterprise と Events は要件に応じた料金です(JotMe の料金解説記事、2026-11-06 確認)。
計画を立てるうえで見落としやすい点があります。この記事によると、リアルタイム翻訳の分数は会議の実時間より速く消費されることがあります。ベーシックモードは 1 倍、Premium Quality は 2 倍、Fast Audio は 5 倍で、複数の言語に出力すると、翻訳先の言語数ぶん消費量が増えます。ゲストにブラウザのリンクや QR コードでリアルタイム翻訳を共有するには、Premium 以上が必要です(jotme.io)。JotMe の有料プランの分数は確認できなかったため、JotMe の料金ページでご確認ください。
登録については、JotMe のストア掲載ページに、拡張機能を追加し、アカウントを登録し、Google Meet を開始して言語を設定する、という流れが書かれています(ストアの掲載ページ)。Clozo は登録不要で、追加して通話に入り、通話中に一度同意するだけです。
プライバシー:字幕テキストはどう扱われるか
Clozo では、通話中に「同意して翻訳」を押すまで、ブラウザの外には何も送られません。送られるのは字幕のテキストだけで、文脈として直前の 1〜2 文が付きます。音声、映像、参加者の名前、会議のリンクは送信されません。テキストは Google Cloud(Vertex AI)に転送され、EU 内で処理されます。Clozo は録音、字幕、翻訳、会議のデータをサーバーに一切保存せず、AI の学習にも使いません。翻訳していることをほかの参加者に伝えること、機密性の高い会議では使わないことをお願いしています。詳しくはプライバシーのセクションをご覧ください。
JotMe は、顧客データを AI モデルの学習に使わないこと、録音や文字起こしを第三者に販売しないこと、通信中も保存時もデータを暗号化していることを説明し、GDPR に準拠しているとしています(jotme.io)。一方、利用規約には、モデルの性能向上のために集計・匿名化したデータを使うことがあること、Google Drive、Notion、Slack などのサービスを連携すると必要に応じて情報を共有することが記載されています(利用規約)。
Chrome ウェブストアの掲載ページには、サービスがライブ字幕を通じて音声を収集すること、収集したデータは AI サービスの向上にのみ使われること、利用前にすべての会議参加者の同意を得る必要があることが書かれています(ストアの掲載ページ)。JotMe は文字起こしをダッシュボードに保存し、Clozo はサーバーに何も保存しません。実際の違いは、記録がどこに残るかです。JotMe のプライバシー関連の資料はすべては確認していません。機密性の高い通話でどちらかを使う前に、必ず自分で読んでください。
JotMe が向く人、Clozo が向く人
JotMe のほうが向いているのは、次のような場合です。
- Google Meet のほかに Zoom、Teams、Webex も使う。JotMe のデスクトップアプリはこれらと併用できますが、Clozo は Chrome の Google Meet だけが対象です。
- AI 議事録、要約、アクションアイテムがほしい。Clozo にはありません。
- 音声から音声への翻訳や、スマートフォンでの翻訳がしたい。Clozo はテキスト字幕の翻訳だけで、パソコンで動きます。
- 文字起こしをダッシュボードに保存し、会議後に翻訳したい。または Clozo の翻訳先 76 言語に含まれない言語が必要。
- ゲストにリンクでリアルタイム翻訳を共有したい(JotMe では Premium 以上)。
Clozo のほうが合っているのは、次のような場合です。
- 面接、授業、クライアントとの通話、他社の会議へのゲスト参加など、Google Meet の翻訳だけでよい。無料の Google アカウントがあれば使え、Workspace のプランは不要です。
- アカウントなしで、サーバーにデータが残らないほうがよい。文字起こしはブラウザのメモリ内にあります。
- わかりやすい枠がよい。毎日 15 分の無料枠があり、その先は円ではなくユーロの定額の Pro です。
どちらもボットを使わず、ほかの参加者に何かをインストールしてもらう必要はありません。Clozo がちょうどよさそうなら、Chrome ウェブストアから追加して、次の通話で試してみてください。
よくある質問
Google Meet の JotMe 代替として Clozo は適していますか?
パソコンの Google Meet で翻訳字幕だけが必要なら、適しています。AI ノート、ほかの会議アプリ、モバイルアプリ、音声翻訳も必要な場合は、JotMe のほうが Clozo より多くの機能を提供しています。
JotMe はアカウントが必要で、Clozo は不要ですか?
JotMe の Chrome ウェブストアの掲載ページによると、アカウント登録が必要で、クレジットカードは不要です。Clozo はアカウント不要で、Pro はメールで届くライセンスキーで有効になります。
Clozo と JotMe は通話にボットを参加させますか?
いいえ。JotMe はボットが通話に参加しないとしており、Clozo はブラウザ内で Meet の字幕を読み取るだけなので、ほかの参加者には何も表示されず、何かをインストールする必要もありません。
JotMe と Clozo では、無料プランはどちらがよいですか?
数え方が違います。Clozo は毎日 15 分の翻訳です。JotMe の料金解説記事では、利用サイクルあたりリアルタイム翻訳 20 分と AI クレジット 5 で、モードによっては実時間より速く分数が消費されます。
Clozo は JotMe のデスクトップアプリのように Zoom や Teams も翻訳できますか?
いいえ。Clozo はパソコンの Chrome 上の Google Meet のみ対応です。ブラウザ版の Zoom と Teams への対応は予定されていますが、時期は未定です。