Google Meet 自動翻訳:毎回の会議を自動で翻訳する設定方法

Google Meet の自動翻訳は、すべての人がすべての会議で使えるわけではありません。翻訳字幕の機能はありますが、対象は一部の Google Workspace プランだけで、会議中に設定から自分でオンにする必要があります。お使いのプランが対象外なら、いちばん手早い方法は Clozo のような Chrome 拡張です。一度設定すれば、meet.google.com で参加するどの会議でも、字幕がリアルタイムで翻訳されます。

この記事では、Meet 標準の機能、約2分で終わる設定手順、Clozo を使わない方法、よくあるトラブルの対処法、そして知っておきたい制限をまとめます。

Google Meet は自動翻訳できる?Meet 標準の機能

結論から言うと、デフォルトでは翻訳されず、誰でも使えるわけでもありません。Meet のライブ字幕は無料ですが、表示されるのは話されている1つの言語の文字起こしです。その字幕を別の言語に翻訳するのは、別の機能になります。

Google のヘルプによると、翻訳字幕を使えるのは Business Standard、Business Plus、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Google AI Pro for Education です。Google はこの機能を「順次提供中」としていて、まだ使えない場合もあります。会議中にオンにする手順は次のとおりです。その他のオプション(More options)> 設定(Settings)> 字幕(Captions)> 会議の言語(Language of the meeting)> 翻訳字幕(Translated captions)をオンにして、翻訳先の言語を選びます。メニュー名の表示は Meet の言語設定によって異なる場合があります。

Google のヘルプによると、対象外のプランは次のとおりです。Business Starter、Enterprise Starter/Essentials、Frontline Plus、Education Fundamentals/Standard/Plus、Teaching and Learning、Workspace Individual、Essentials、そして Google One のプラン(Premium 2 TB、Google AI Pro/Ultra)。なお、対象の Workspace エディションを持つ人が主催する会議なら、参加者も翻訳字幕を使えます。

つまり、他社の会議にゲストで参加する場合や、無料プラン・下位プランを使っている場合は、Meet だけでは自動翻訳できません。その隙間を埋めるのが Clozo です。

Clozo で Google Meet の自動翻訳を設定する手順

Clozo は Chrome 拡張機能です。ブラウザ上で Meet の字幕を読み取り、元の字幕の下に翻訳を、話している人の名前つきで表示します。自分で開く会議でも、ゲストとして参加する会議でも使えて、必要なのは無料の Google アカウントだけです。自分にもホストにも Google Workspace や有料の Google プランは要らず、ボットが会議に参加することもありません。

  1. Chrome に Clozo を追加します。Chrome ウェブストアからインストールします。パソコン(Windows、macOS、Linux、ChromeOS)の Chrome 116 以降が必要です。
  2. meet.google.com で会議に参加します。会議画面に黄色い Clozo のピルが表示されます。翻訳先の言語と、無料プランでは今日の残り時間が分かります。
  3. 翻訳先の言語を確認します。デフォルトでは、ブラウザの言語に翻訳されます。別の言語にしたい場合は Clozo で選んでください。話されている言語を選ぶ必要はありません。字幕のテキストから自動で判別されます。
  4. 字幕は Clozo が自動でオンにします。「字幕を自動でオンにする」の設定が最初からオンなので、会議のたびに Meet の字幕ボタンを押す必要はありません。
  5. 最初に一度だけ同意します。初回は、何かを送信する前に Clozo が確認します。「同意して翻訳」を押してください。同意しない場合、字幕は表示されますが翻訳はされません。同意は設定からいつでも取り消せます。
  6. 翻訳を読みます。元の字幕と翻訳が、Meet が字幕を表示する場所に、1文が終わってから約1秒後に表示されます。話している途中は、薄い色の仮の翻訳が表示され、更新されていきます。

設定はこれだけです。次回からは、Chrome でどの Meet の会議に入っても、字幕がオンになり、そのまま翻訳が始まります。仕組みをもう少し詳しく知りたい方は、Clozo の仕組みをご覧ください。

翻訳字幕を読みやすくする表示設定

表示の設定は一度やっておけば、以降の会議にすべて反映されます。会議中に黄色いピルのメニューを開くか、Clozo の設定を開いてください。

  • 「両方」または「翻訳のみ」。語学の学習中や、人名・専門用語を確認したいときは「両方」が便利です。画面をすっきりさせたいときは「翻訳のみ」を選びます。
  • 文字サイズ。4段階から選べます。
  • 表示位置。Meet の字幕と同じ下部、画面の上部、またはハンドルをドラッグして好きな場所に置けます。
  • Meet 標準の字幕ボックス。デフォルトでは Clozo の字幕が置き換わります。この設定はオフにもできます。

Meet の字幕と同じように、Clozo の字幕も最後の発言から数秒たつと消えます。そのため、沈黙のあいだに画面共有を隠してしまうことはありません。

知っておくと便利な操作がもう2つあります。Alt+Shift+T で翻訳のオン・オフを切り替えられます(Chrome の拡張機能のショートカット設定で変更可能)。また、ピルのメニューの「リアルタイム文字起こしを開く」を選ぶと、検索やコピーができる文字起こしが Chrome のサイドパネルに開きます。文字起こしはブラウザのメモリ上にだけ保存され、Chrome を閉じると消えます。TXT や PDF へのエクスポートは Pro の機能です。

Clozo を使わずに Google Meet の字幕を翻訳する方法

Clozo だけが選択肢ではありません。状況によっては、次の方法で足りる場合もあります。以下はすべて Google のヘルプページの情報です。

  • Meet の翻訳字幕。自分または会議の主催者が対象の Workspace プラン(上記参照)を使っているなら、拡張機能なしで使える標準機能です。会議中の「設定」>「字幕」からオンにします。
  • Chrome のライブキャプションとライブ翻訳。Windows と Mac では、Chrome の設定 > ユーザー補助 > ライブキャプションで、ビデオ通話を含む Chrome 内の音声の字幕を作成できます。処理はデバイス上で行われます。同じ設定ページのライブ翻訳(「Translate to」)でこの字幕を翻訳できますが、その場合、字幕は Google に送信されます。詳しくは Google の Chrome ヘルプ(英語)をご覧ください。
  • Meet の音声翻訳。字幕ではなく音声を、話者に似た声で翻訳する機能です。Google AI Pro、Google AI Ultra、一部の Business・Enterprise エディションなどで使えます。1回の会議につき90分までで、対応するのは英語とスペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語のいずれかの組み合わせ(1会議につき1ペア)です。

ゲストとして参加する会議で、さまざまな言語の翻訳をテキストで画面に表示したいなら、ブラウザ拡張がたいていいちばん実用的です。

Google Meet の翻訳でよくある問題と対処法

翻訳の意味が通じない

Meet が字幕にできるのは、字幕設定で選んだ1つの言語だけです。実際はスペイン語で話しているのに Meet の字幕が英語になっていると、字幕も翻訳も意味不明になります。会議中に、その他のオプション > 設定 > 字幕 > 会議の言語(More options > Settings > Captions > Language of the meeting)を開き、実際に話されている言語を選んでください。ピルのメニューにある「字幕の言語が違いますか?」のヘルプにも説明があります。会議の途中で言語が切り替わる場合は、そのたびに Meet の字幕の言語を変更します。

字幕がすでに自分の言語だと Clozo に表示される

Meet の字幕の言語と、実際に話されている言語が合っていないときに出る表示です。Clozo が変更する場所を案内します。

自分の発言が翻訳されない

デフォルトでは、自分の発言は表示されるだけで翻訳されません。無料の時間を節約するためです。設定で「自分の発言も翻訳する」をオンにするか、Clozo が表示したときに「この通話で自分の発言も翻訳」を押してください(ひとりで試しているときなどに表示されます)。

会議の途中で翻訳が止まった

無料プランでは、1日15分まで翻訳できます。時間は毎日 UTC の0時(日本時間の午前9時)に更新されます。カウントされるのは、実際に何かが翻訳された分だけです。残り2分になると警告が出て、使い切ると Meet の字幕が元の言語のまま残ります。Pro は月額€6.99または年額€59で、月に50時間まで翻訳できます。詳しくは料金をご覧ください。

字幕もピルも表示されない

パソコンの Chrome 116 以降で、meet.google.com の会議に入っているか確認してください。Meet がページを変更して Clozo が字幕を読み取れなくなった場合は、会議中にお知らせが表示されます。

Google Meet 自動翻訳の限界

  • パソコンの Chrome 上の Google Meet のみ。Zoom、Microsoft Teams、Webex、Meet のモバイルアプリ、Firefox、Safari には対応していません。
  • 音声ではなくテキスト。Clozo が翻訳するのは字幕です。音声で読み上げたり、録音したり、要約を作ったりはしません。Meet のチャットも翻訳されません。
  • 品質は字幕しだい。訛り、同時発言、周囲の雑音、人名や専門用語は、Meet が作る字幕に影響します。そのうえ機械翻訳による誤りも加わることがあります。間違いが許されない判断には頼らないでください。
  • わずかな遅れ。最終的な翻訳は、1文が終わってから1〜2秒後に表示されます。仮の翻訳は約1秒ごとに更新され、1語ずつ表示されるわけではありません。
  • マナーとプライバシー。翻訳が見えるのは自分だけです。Clozo は、字幕が翻訳されることを他の参加者に伝えること、機密性の高い会議では使わないことをお願いしています。翻訳のために送信されるのは、同意したあとの字幕テキスト(直前の1〜2文を文脈として含む)だけです。音声、映像、名前、会議リンクは送信されません。詳しくはプライバシーのポイントをご覧ください。

設定してみたい方は、Chrome ウェブストアから Clozo を追加して、次の会議に参加してみてください。

よくある質問

Google Meet は自動で翻訳してくれますか?

デフォルトではしません。Google の翻訳字幕は Business Standard や Enterprise Standard など一部の Workspace プランのみで、会議中の字幕設定から自分でオンにします。それ以外の場合は、Clozo のような拡張機能が必要です。

Workspace なしのゲスト参加でも Google Meet の字幕を翻訳できますか?

はい、Clozo を使えば可能です。無料の Google アカウントで動作し、自分にもホストにも Google Workspace や有料の Google プランは要りません。パソコンの Chrome が必要です。

Clozo で Google Meet の自動翻訳は無料で使えますか?

無料プランでは、すべての言語とリアルタイム文字起こしを、1日15分まで翻訳できます。時間は毎日 UTC の0時に更新されます。Pro は月額€6.99または年額€59で、月に50時間まで使えます。

Google Meet の翻訳が間違っていたり、意味不明になったりするのはなぜですか?

多くの場合、Meet の字幕の言語と実際に話されている言語が合っていないことが原因です。会議中に、その他のオプション > 設定 > 字幕 > 会議の言語(Language of the meeting)を開き、実際に話されている言語を選んでください。

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